TOEICは、どのくらい短時間で、どのくらい正しく英語を理解できるか、をシビアに測定してくるテストである。

問題はかなり精密に作り込まれていて、理解度を正確に数値化されてしまう。

昔はTOEICのハウツー本などが出回っていたが、最近のTOEICはそれでは太刀打ちできなくなってしまった。

本当にTOEICである程度のスコアを取りたいのであれば、「本当に読めるようにする」「本当に聞けるようにする」ことが、遠回りのようで1番近道である。

 

そのために有効なトレーニングは、

1 読めるようにする → 音読

2 聞けるようにする → シャドーイング

である。

 

 シャドーイングのやり方

1. 音声を流す

2. 音を聞いて、少し感覚を開けて(遅れて)その通り発声する

3. スクリプトを見ないでシャドーイングできる状態をめざす

 

使用するスクリプト

・公式問題集Part3, 4の本文

→演習用の音源と、解説にある本文のスクリプトを使う

 

シャドーイング成功のコツ

シャドーイングが有効なトレーニングだと知っていても、効果を実感する前に止めてしまう人は多い。

なぜ続かないかといえば、

・1人でやってもなかなか上手くいかない

・その上効果も実感しにくい

からである。

やろうとしても上手くいかず、楽しくない。

それでも頑張って毎日やってみても、スコアアップになかなか繋がらない。

これでは、上手くいかなくて当然だ。

 

シャドーイングを成功させる最大のコツとして、

・上手くできなくてもいいから、毎日続けること

・そのためにハードルを極限まで下げること

・効果が必ずあると知っておくこと

この3点を意識しておくといい。

 

ハードルを極限まで下げる

シャドーイングは音声に少し遅れて自分も発声するトレーニングである。

そのため、完璧に最後まで音声と同じように言える状態を目指してしまいがちだ。

しかし、それを目指して途中でやめてしまうよりは、もっと低いレベルに理想を下げて続ける方がいい。

 

 

「シャドーイングが上手くいかない」とは?

・途中で止まってしまう

・再開できない

・スクリプトを見ながら行っても、だんだん遅れていってしまう

 

ハードルを下げるコツ

・音声の速度を0.8倍程度に下げてもいい

・途中で止めながらやるよりは、通しで何度も行って、言えないところは飛ばしてしまう方がいい

・何度やっても言えないところは、音声なしで何度か言う練習をする

・「昨日よりもちょっと言える箇所が増えた」程度の上達を目指す

 

シャドーイングの効果は必ずある

科学的に、シャドーイングが効果的な理由を知っておこう。

英語が「聞ける」「分かる」状態になるには、脳内で

①音

②意味

の両方を同時に処理できることが必要である。

 

①音

英語には、日本語にはない音がたくさんある。

人間は、母国語にない音は脳が言語として認識せず、雑音として処理をするように出来ている。

つまり日本人にとって、英語は「雑音」なのである。

 

②意味

単語の意味や、文法による文の構造によって、言語が意味を持つことになる。

多くの人は、母国語を通して意味を認識する。

例えば「increase… なんだっけ… 増える」のように、考えて思い出す時間を必要とすることもある。

そのため、いかに短時間で英語のまま意味をキャッチしていくかが鍵となる。

 

シャドーイングは両方を鍛える

シャドーイングは、音と意味の処理を両方鍛えてくれる。

音は自分の声で再現できるようになれば、脳がその音を言語として認識してくれるようになる。

音と意味を結びつけることによって、意味の処理速度も上がる。

シャドーイングとは、いわば英語を言語として脳にインストールする作業だと言ってもいい。

第二言語習得研究という学問でも、効果は科学的に実証されている。

すぐに効果を実感できなくても、脳内では変化が起きている。

 

 

細かいシャドーイングの手順

1.【音声】1度音声をよく聞く

2.【意味】分からない単語に線を引き、意味を推測する(または日本語で確認する)

3.【意味】文頭から意味のまとまりごとに / を引いていく

Toeicerが教える文法スラッシュリーディングの勉強のやり方

4.【音声】スクリプトを見ながらシャドーイングをしてみる

5.【音声】つっかえた個所が何故言えないのか、音をよく聞き直して部分的に再現する

6.【音声】最終的に、スクリプトなしで音を真似る練習をする

7.【意味】音声をもう1度聞いて、意味が全部分かるようになっているか確認をする

 

音と意味、両方にフォーカスを当てる

・音の速度を0.8倍程度に下げてもいい

・「チャンク毎」に言える(意味を処理できる)ように心がける。単語ごとにぶつ切りしない

・音声は途中で止めず、通しで行う回数を増やした方がいい。途中で止まってしまった場合は、その個所は飛ばして、次に言いやすいチャンクから再開してもいい。

・それでもどうしても通しで行うのがキツい場合は、10秒ずつ(1文~2文ずつ)程度に区切って行ってみてもよい。

・言えない箇所は、必ず音か意味の原因が潜んでいる。

→音が原因の場合は、よく聞いて何度も練習

→意味の場合は、日本語訳と照らし合わせたりしながら意味を確認すること。

 

まとめ

すぐに効果が実感できなくても、シャドーイングをしていれば、脳内で必ず変化が起きている。

最大のポイントは、やめずに毎日続けること。

ハードルを下げて、毎日コツコツ続けるのが成功のカギ。